こんにちは、りんごです。
デンマークは高福祉・高負担なんて言われてますよね。今日はそのことについて、私が経験したことも交えて書きたいと思います。
高負担、実際は?
まず、デンマークはとっても税金が高いです。毎月のお給料から、まず8%、そして住んでる場所と収入によってだいたい37%~55%くらい税金として支払わなければなりません。
18歳以下でも年間約37000kr(日本円で約635000円)以上収入があれば同様に税金を払います。
イメージとしては毎月のお給料の半分くらいの税金を払っている感じです。
消費税も高く25%です。
スーパーに行くと消費税は込みの金額が表示されているので、あまり実感はありませんが、基本的に物価は高いです。
ですが酪農の国なので乳製品は少し安く、牛乳1リットルがだいたい10Kr、日本円で170円くらいです。
高福祉、実際は?
デンマークは基本的に、医療費、出産費、教育費、介護が無料です。
医療費が無料
医療費は基本無料です。
でも日本と大きくシステムが違います。日本では風邪をひいたり、調子が悪いと医者にかかりますよね。でもデンマークでは風邪では病院にはいきません。
デンマークでは、病気になるとまず、家庭医に連絡します。
基本的に緊急時以外は、予約時間内に電話をし、診察の予約をしないといけません。その電話は看護師が対応し、看護師が家庭医の診察が必要と判断すれば診察時間を予約することができます。その診察も緊急を要さないと判断されれば、1週間後ということもあります。
病院にかかる場合は、家庭医に紹介状を書いてもらいます。もちろん緊急時などは救急に電話し、直接病院にかかることも可能です。
そして歯医者は有料です。18歳未満は無料ですが、18歳以上は全額自己負担です。なのでとても高いです。
あまりに高いので、物価の安い他の国に歯の治療ツアーがあるくらいです。私の親戚も、ハンガリーに歯の治療に行っています。
1週間滞在し、歯の治療を受けます。飛行機代、ホテル代、治療費全部出しても、デンマークで治療するより安いそうです。
出産費が無料
デンマークでは出産にかかる費用、妊娠時の受診費用も無料です。
でも妊娠時の診察は日本に比べてとても少ないです。
医師の診察は3回、助産師の診察は6回です。エコーも異常がなければ、妊娠中2回のみです。
助産師の診察の時にはドップラーで心音のみ聞くことができますが、基本昔ながらの触診での診察となります。
出産後も初産婦で2日の入院、経産婦や病院によっては、出産当日の退院となります。実際私も出産後次の日には退院しました。
出産後は保健師が自宅を訪問して母子の健康状態をチェックしてくれます。
デンマーク人はパワフルで、出産後次の日から、赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩してたりしますが、日本人の私は産後5日くらいはとてもつらかったので、日本のように少し長く入院できるにはいいなと思いました。
教育費が無料
教育費は基本無料です。でも保育園や幼稚園、学童は有料です。
デンマークでは0歳~3歳未満はVuggestuen(保育園)、3歳~小学校入学まではBørnehaven(幼稚園)に通います。
基本共働きなので、子供たちはだいたい1歳前後で保育園に通います。
保育園が一番料金が高く、場所によりますが月3600kr(日本円で約62000円)くらいかかります。日本と同様に所得控除や、あと兄弟が一緒に通っていると、2人目は半額になるなど、負担が軽くなる制度があります。
そして待機児童は0です。
介護が無料
介護が必要になったら、無料で受けることができます。もちろん本人が希望するすべてが受けれるわけではなく、必要最低限の援助となります。
介護については今後詳しく書いていきたいと思います。
さいごに
デンマークの福祉、税金について簡単にしか書いていませんが、どう思ったでしょうか?私は日本で生まれ育ったので、デンマークのシステムも一長一短だと思います。
でも、デンマークでは必要な医療、福祉、教育は無料で受けられるので、人生の選択肢の幅が広がるのかなと思います。
今回はデンマークの高福祉・高負担について書いてみました。